私たち人間には『家』という住む場所があります。
住む場所があるのは、人間だけではありません。
カラスやスズメ、イノシシやクマ、イタチやタヌキ、などの野生動物にも住むためのそれぞれの『巣』があります。
野生動物の『巣』は木々がたくさんある場所や森、山などの自然の中なのです。
ところが、私たち人間が住む場所の『家』を作るためや生活を便利にするために、自然を破壊してきました。
自然を破壊することによって、自然の中で生活をしてきた野生動物達の『巣』も破壊され、住む場所がなくなってしまったのです。
住む場所がなくなってしまったら、他の場所を新たに見つけるか滅んでしまうかの道しか残されていないのです。
他の場所に移動するということは、今までの自然のバランスが壊れてしまうので生態系も崩れてしまいます。
生態系が崩れてしまうと、今度は命をつなぎ止めるために必要な食料がなくなってしまうのです。
そうやった私たち人間が、野生動物の暮らしを破壊したために、野生動物が住宅街に出没するようになってしまったのです。
畑を荒らされた、窓を破って家の中に侵入して家の中の食べ物を食い漁っていった、庭の手入れをしていたら襲われた、という事件が起きてしまうのです。
そうなってしまったのは人間側に原因があります。
そのため、ここ数年では建築業界では自然との共存を重要視するようになってきました。
企業によっては植林に力を入れて少しでも自然を増やして、野生動物の暮らせる場所を人口技術を用いて作っています。
企業によっては、自分が請け負ったエリアでの生態系のバランスや状態を観測している所もあります。
人間だけでなく、野生動物が暮らせる自然を増やすことが建築業では重要な課題なのです。